軟弱な土地に建てられた賃貸物件

土地の影響が大きい地震への耐久力

耐震性は建物の構造や工法によって左右されるものだという認識をしている人もいるでしょう。丁寧に設計されて頑丈に作られた建物でも、メンテナンスをして状態を維持していなければ耐震性は低下します。きちんと手当をしながら使われてきた建物なら、構造や工法さえ優れているならきっと安心できると思いがちです。しかし、実際には全く同じような構造や工法を用いて設計された建物でも、どの土地に建っているかによって地震に強いかどうかは大きく異なります。そのため、賃貸物件を選ぶときには建物自体だけでなく、土地も重視することが欠かせません。地震による被害の不安がない物件を選びたいという強い思いを持っている人は念頭に置いておきましょう。

軟弱な土地を避けよう

地震が起こっても倒壊しにくい丈夫な建物の賃貸物件を選び出すには、軟弱な土地を避けるのが最も大切です。軟弱な土地は地盤が緩くてしっかりしていない土地のことです。もともとその土地がどのように利用されていたかを調べてみるとリスクの高さがわかります。ずっと工場地や住宅地などとして利用されていた場合には地盤がしっかりしているでしょう。しかし、沼を埋め立てたり、田んぼだったところを住宅地にしたりした場合には地盤があまりしっかりとしていません。ちょっとした地震で液状化を起こしてしまうリスクがあるので避けた方が良いでしょう。軟弱な土地かどうかは地域の土地利用の歴史を遡ってみればわかるので、役所や図書館で調べてみましょう。